ウェッジウッドの「リー」

ある日、仕事で百貨店の洋食器売り場をまわっていたら、突然あるブランドのティーカップが目の中に飛び込んできた。見慣れているはずのその柄が、なぜかその時どこか特別なものに見えた。

手のひらで包んでみた。すっぽりと収まる。
口元に近づけてみた。ほんのりぬくもりすら感じる。
取っ手を握ってみた。予想もしなかったほどバランスがいい。
ライトにかざしてみた。光が透けて見える。
カップの内側を見た。つるんとなめらかで、ライトの光がキラキラと反射している。
真横からながめ、底をひっくり返し、しばらくの間興奮していじっていたが、どうしても欲しくなり、レジへ走った。

それが私の本当の洋食器入門だった。

この文章はわたしのものではなく、ロイヤル・ドルトン・ジャパンや、ウォーターフォード・ウェッジウッド・ジャパンのマーケティング本部長という経歴を経た今井秀紀さんの言葉。

洋食器に触れたときの内なる興奮漲る文面に、読みながら私もドキドキした記憶がある。
そして それと同時に、私は直感で、これはウェッジウッドの「リー」シェイプかな…と思った。
その直感は間違っていなかった。

「リー」というのは、ウェッジウッドで販売されている、紅茶・コーヒー兼用カップのシェイプのこと。
私の料理教室では、食後にこのリーシェイプのカップを使って、紅茶をお出ししている。

このカップ&ソーサーの使い心地は、本当に秀逸。今井さんも著書の中で、リーに関しては「数あるカップの中でも、形状として最も完成されている」と称賛している。
大きさも程よいし、持ったときのバランスもしっかりしている。無駄なものを一切そぎ落として、必要な部分だけを磨き上げたカップからは、柔らかく温かい曲線美と、豊かな機能美を感じとることができる。
冒頭で今井さんが書いていたように、「手に持つとすっぽり収まり、ほんのりぬくもりすら感じる」のが、このリーの特徴と言っても良いような気がする。

11月レッスンが終わり、レッスン用のカップの整理整頓をしていたとき、改めて リーシェイプの魅力に惚れ惚れとしてしまったので、記録しておきました。笑

今月は、わたしが長らく構想を温めていた洋食器講座を開講します。早速、洋食器に興味をお持ちの方々からお申し込みをいただいており、今から当日が楽しみです。

カタログのように淡々とブランドを紹介していくような講座内容ではなく、洋食器輸入メーカー勤務時代を含む、自分自身の経験に基づいた、使う側・選ぶ側に立った内容で、西洋磁器の歴史から、ブランドヒストリー、洋食器の魅力をたくさんご紹介していこうと思っています。
乞うご期待くださいませ*

(ちなみに冒頭の写真は、我が家のリーシェイプコレクションの一部*)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ウェッジウッド インディア WEDGWOOD カップ&ソーサー リー
価格:6900円(税込、送料別) (2016/12/3時点)

 

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