母と娘の洋食器談義

亜美子さんは まだ小さかったから知らないと思いますが、私と洋食器の出会いは、洋食器コレクターの友人からの1本の電話です。

ある日彼女から「大変珍しいヘレンドの4種類の絵柄のセットが2組手に入ったので、1組いかがかしら?」という電話があり、早速見に行きました。

それはフンボルトというシリーズで130年ぶりの復刻版でした。

そのエンジェルの愛らしい絵柄に言葉を失い感動しました。そして、このデリケートな表情が陶磁器であることに驚き、その高度な技術と科学に興味を持ちました。

その後、これがヘレンドの技術をサポートした大科学者フンボルトの88歳のお祝いに作成されたと知り、その不思議な縁に益々洋食器(磁器)発展の歴史と科学を知りたいと思いました。

その後は、高額な食器購入に反対していた父が、いつの間にか洋食器コレクターに変身しました。
この大量の洋食器をこれからどうしようか?と考えました。

当時、我が家はお客さんが大変多くおいでになっていました。
初めていらっしゃった方は大量のミニチュアボトルと洋食器に驚かれました。
最も大切なことは、いらっしゃった方との会話だと思い、これらのコレクションが話のメインにならないように心がけました。

でも、綺麗な洋食器は会話のひとつのアイテムとしては最高でした。
美しい食器はすべての方の心を楽しませてくれました。そして、このアイテムのお陰でお人柄がうかがうことができ、私の楽しみの一つにもなりました。まさしく“美しい洋食器ありがとう!!”です。

今これらの洋食器の一部が娘たちの所に嫁ぎました。
娘たちが自分の所有できる洋食器を選ぶとき、彼女たちの個性を知ることができ面白かったです。

どうか末永く自分らしく楽しんでください。

母の文書読みました。

洋食器をメインとした講座を開講するようになって、わたし自身、改めてヘレンドを含む洋食器の歴史を勉強し直したとき、私は やはり美しさだけでなく、食器のもつブランドヒストーリーに魅力を深く感じるようになりました。

たとえば、フンボルトにしても、ロスチャイルドバードにしても、アポニー、ヴィクトリア、トゥッピーニにしても…なぜヘレンドのシリーズには そもそも人名が多用されているのか。
マイセンやロイヤルコペンハーゲンのように 開窯当初から王室だったわけではなく、ハンガリーの片田舎出身だったヘレンドが生き残るための経営戦略の一つとして、王侯貴族や著名人が喜ぶデザイン、シリーズの贋作作りに手を出し続けなければならなかった苦悩な軌跡などをたどっていくと、ひとつひとつのデザインに対して、価格だけでない愛おしさがこみ上げてきて、 そういう「歴史的観点から食器を愛でる楽しみ」というのを、洋食器講座で、生徒さんにお伝えしていけたらと思っています。

確かに洋食器は高級品であり、それを所有する方々に対して、セレブ感を持たれることはしょうがないことだなあと感じています。

ただ、沢山の洋食器を所有する富裕層のコレクターがいたとしても、わたしの講座では、「ただ高級な食器を見せびらかすだけ」ではなく、もっと掘り下げて、なぜ高級なのか、なぜ王侯貴族に愛されたのか、そういった「知識」を提供できる講座を開講し続けたいと思っています。

知識を伝えるには、日々本当に勉強しないといけないなあと痛感する毎日ですが(^_^;)、学生時代あれだけ嫌いだった勉強が、好きな分野に関してはここまで楽しいものなのだと、大人になって感じることができて本当によかったです(笑)

洋食器講座を開講して、常に思っているのは、私はコレクターではない、ということ。
だからいま現在の新作などは全く追ってないんですよ、ということをよく話してます。

「お金があるから」という理由で、洋食器講座を開講しているように思われないよう、品性とともに、知性を、パッパラパーに思われがちな私は、努力することで培って、そのギャップを 自分の武器にしていけたらと思っています。

読解力が乏しすぎて、お母さんの意図と全くずれたことを書いていたらすみません^_^;
でも今回の文書を通して、母の洋食器に対する愛情を知れたことが とても新鮮でした!

ヘレンドの観点から話したけど、洋食器のブランドストーリーは、どこも本当に人間ドラマを兼ね備えてあって面白いよ(*^^*)また話し聞いてやってくださいね。
長文失礼しました!

***

これは、ある日の母から届いた手紙と、それに対する私の返事。

レッスン中やホームページ上で私の父が洋食器コレクターだということを度々紹介してきましたが、もともと父が洋食器コレクターとなるきっかけを作ったのは母。

母とのやりとりを通して、自分がなぜ洋食器講座を開講しようと思ったのかを、あらためて実感することができたので、(一応母からの了承もとったうえで)記録しておくことにしました*

まだまだ母の洋食器に対する想いを聞いておきたいな。

今日は大好きなレストランに、引越し祝いを兼ねて両親を連れて行く日。

滋賀に嫁いで、3年目。
今 心から幸せなことを両親に伝えられる一日になりますように*

なんだか眠れない…笑

 

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