器を通して、伝えていきたいこと

《オールドバカラ 》
という言葉を聞いたことがありますか?

井村美術館の館長・井村 欣裕さんは、この《オールドバカラ 》という言葉の名付け親なのです。
そしてこの井村美術館は、日本一(というよりも世界一)のバカラコレクションを保有されており、その美しさは圧巻!

今回はそんな井村美術館を貸し切っての、館長解説ツアーを開催しました。




「美術品の解説は、”つまらないもの”と思われがちですが、実はそうではないのです。
美術品の魅力は、語りつくせないほど多くあり、それを いかに魅力的であるかを伝えるのは、僕たち語り手側のつとめ。」

井村館長は、柿右衛門や鍋島焼などの肥前磁器を中心とした器単体の解説だけではなく、「なぜこの器が作られるようになったのか」という時代背景や、「ほかの器とどう違うのか」「器のどこを見るのが重要なのか」ということを複合的に、わかりやすい比較を交えながらとてもアツく語ってくださいました。

今回のイベント、私は主催者側、そして参加者側の両方の立場で その場にいる方々を見ていましたが、約2時間近い解説にもかかわらず、皆さんの集中力が全く途切れない!!
(むしろ集中しすぎて、その後の食事会の開放感?爆発加減は半端ないことに……笑)

改めまして、井村館長、ともこさん、井村美術館のスタッフ様、そして参加してくださった一期会の皆様、本当にありがとうございました!

* * *

洋食器(西洋磁器)の歴史が好きな私ですが、「日本人なのに、なぜ和食器ではなく洋食器の歴史なのか」という理由を、自分自身よくわからず「ただ好きだから」という理由だけで追求してきました。

去年は実際に、西洋磁器誕生の地であるドイツのドレスデン、そして日本の磁器誕生の地である有田に足を運びました。

そして井村館長の解説を聞く機会に恵れたときに、点と点が線に繋がるような、ようやく納得のいく、ひとつの答えにたどり着けたのです。

今回のイベントを開催した目的のひとつ。
それは、今回解説をご依頼した 井村館長のお話を聞くと、「日本人が、西洋磁器の歴史を動かしてきた」ということを、強く感じることができるからです。

私も去年から、西洋磁器と日本の繋がりに焦点を絞り勉強を続けていますが、西洋磁器の歴史を知れば知るほどに、《自分が日本人であることを誇りに感じる》ようになってきたのです。

また、先日の投稿で、「美術品は”見る”ものではなく、”読む”もの」という西洋美術史家・木村泰司氏の言葉をご紹介しましたが、食器も同様に、その歴史的背景を知ることで、より愛着が増します。
より大切に、より丁寧に、扱いたくなるのです。

モノが飽和しているこのご時世に、愛着を感じるものと出会うことは、とても難しい。
だからこそ、自分自身が学んでいくことで、目や心を養っていく必要があると感じています。

私は西洋磁器の歴史に出会えて、人生が変わりました(笑)
この感動を、昨日は井村美術館の作品の数々、そして井村館長のお話を通して、参加者皆様と共有できたのでは、、、と感じています。

なんだかこんなことばかり書いていると、料理教室の域を完全に逸脱していると思われそうですが??、私は料理教室で洋食器のお話をすることにも、意味があると思っています。

なぜなら食器は、あくまでも「食べるための器」。実際に使うことで器の良さを改めて実感してもらえるからです。

料理と食器の勉強を一度にできる、五感と脳みそをたっぷりと使っていただけるような、一期会の独自性を追求していきますので、今後も生徒の皆様、(そして旦那様(笑))どうか引き続きお付き合いくださいませ*

あっという間に、3月。
私の大きな変化まで、あと1ヶ月・・・

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