《アミーゴの読書感想文》ファミリービジネスの話

今週は、東京→兵庫→岡山→山口と、ほとんど滋賀にいない日が続いていました。
これから始める事業の話合い、そして、陶磁器に関するセミナーに参加して、この一週間で また新しい発見と今後の課題を見つけてきました。

そんなこんなで兵庫〜山口の「旅のお供」は、『ファミリービジネス マネジメント』。

ロブマイヤーを通して、改めて ファミリービジネス(同族経営企業)のことを知りたくなって選んだ本です。

私の実家も、100年以上続く 一族経営での家業を持っていたために、ファミリービジネスにはとても強い関心がありました。

いつものように、自己満足のアウトプット用に、超長文です。

日本が世界一の長寿企業大国というのは、あまりにも有名な話。
そんななか、日本の法人企業約250万社のうち、じつに97%が同族会社。また、創業者一族の複数が出資者or役員に名を連ねる企業は、全企業数の96.6%だといいます。

私も、ごく身近な存在の方々を思い浮かべてみると、親しくしていただいている社長さんは、ほぼ9割ファミリービジネスです。

しかし実際に、ファミリービジネスが日本経済に占める大きさを表すデータは、まだ存在していません。
(星野リゾートの星野社長は さまざまな数値からの推測で、最低でも日本経済の50%以上はファミリービジネスが作り出しているのだと考えているそうです。)

この本で星野社長は、ファミリービジネスがこれほどまでに日本経済で重要な役割を担っているにもかかわらず、理論やスキルを含めた経営手法の洗練度においては、非ファミリービジネスに比べてはるかに劣っていると明言しています。

しかし逆に言えば、ファミリービジネスがそういった手法を身につけることができれば、成長潜在力は高く、経営手法が行きつくところまで行っている大手企業が10%伸ばそうとするよりも、ファミリービジネスが10%伸ばすことのほうがはるかに楽で、むしろ10%どころか、30〜50%は簡単に伸びるはずだ、というのが星野社長の持論です。

この本は、これまでの経営学が非ファミリービジネスについての研究や理論が中心だったことに対して、「ファミリービジネス固有のマネジメント」という切り口で、経営者がつくるファミリービジネスの教科書的存在になることを目的として出版されたものになります。

基本的には、星野社長と他のファミリービジネス社長(日本交通や、コーセー、アンデルセンなど)の対談が中心で、正直なところ《教科書》と言うには内容が薄いような気もしますが、ファミリービジネスの社長がどのようなミッション・パッションで仕事をしているのかを理解するには、良い本だと思います。

印象的だったのは、ファミリビジネスとベンチャー企業・外資系企業を比べると、その経営判断における優先順位に、決定的な差があるということ。

ファミリービジネスは、会社を伸ばすことももちろん大事だけれど、それ以上に、《会社が次の世代に生き残ることを優先する経営》だといいます。
こういうファミリービジネスならではの経営思想が、日本経済の強みだと、星野社長は感じているそうです。

また ファミリービジネスの中で育つ子供(後継者)達は、「自分に与えられた使命とは何か」ということを、早い段階で考えだすそうです。
(なんとなくこれは私も理解できる)

この本に書いているとおり、まだまだファミリービジネスに特化した書籍は限られているため、実際に事業者の方々からのリアルな話を聞きながら、こういった『日本固有のマネジメント』というものに触れてみたいものです*

関連記事

  1. 中欧旅行7日目 『番外編?誰と間違えてるの?笑』
  2. 『ELLE gourmet』主催ピエール・エルメ クッキングセミ…
  3. 洋食器講座スタートしています
  4. 5月レッスンの振り返り
  5. 2016年スイス・アルザス・ブルゴーニュ旅行記録(5)
  6. 第2回ワイン会を開催しました
  7. 10年ぶりに再開したこと。
  8. 《大学生アミーゴの記録》わたしの人生哲学

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

153人の購読者に加わりましょう

最近の記事

PAGE TOP