
※この投稿は、一期会オンラインサロンの限定記事です。
オンラインサロンでは、どういう内容を投稿しているのか、サンプルとして投稿しています。
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おはようございます。加納亜美子です。
早速ですが、私は読書好き。
そして読書を通して得た新しい知見を、たくさんの人とシェアすることも大好きです。これまでにも「アミーゴの読書感想文」というカタチで、度々アウトプットしてきました。
ということで毎週土曜日は、私の読書感想文を「アミーゴの参考文献」というタイトルでご紹介していこうと思います*
毎回長文になること間違いなしなのでw、お時間がある時に、ご一読いただけると嬉しいです(笑)
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このオンラインサロンをリニューアルすることを決めたとき、一期会の最初の生徒さんで、皆勤賞で料理教室に通い続け、今は一期会のアシスタントさんをしてくれている福井ともこさん(通称:ともちゃん)にオンラインサロンの運営側に携わっていただくようにお願いしました。(すでに皆さんには見えない部分で沢山サポートしてもらっています*感謝…)
先日、ともちゃんと「そもそも『おうちレストラン』の定義とは?」ということを話し合っていました。
以下、その時のやり取り
亜美子
「(色々話し合った結果)、んーーそれでは、おうちレストランの定義は、
”
自分にとって大切な人(家族や恋人、友人、上司等)を家での食事に招いたとき、「いつもの食卓とは”何か”が違う!?」と相手に感じてもらえるような空間で、相手のことを想った手料理をふるまい、日ごろの感謝の気持ちを伝えたり、相手が喜んでくれる時間を演出できる空間が、おうちレストラン
”
というので、いかがでしょうか!」
ともちゃん
「ん?亜美ちゃん……、そしたら、ひとりの食卓では『おうちレストラン』はできないの??」
亜美子
「・・・!」
ともちゃん
「正直、私はたまにひとりの時、一期会レシピを作って1人でおもてなしレシピのごはんを食べる時あるんですが、実はそれもめちゃくちゃいい気分だったりするんですよ。」
亜美子
「・・・!!」
***
(これでもだいぶ簡略化した)ともちゃんとの上記のやり取り。
実は、私はこの時「おうちレストラン」の定義をまだ悩んでいて、「ひとりの食卓だと、おうちレストランにならない」とまで結論づけようとしました。
しかし結論は、そうなりませんでした。
一期会の「おうちレストラン」は、身近にいる人だけでなく、自分自身も、もてなす対象にしよう、と結論づけたのです。
前置きが長くなったのですが、「自分自身をもてなす」ことの大切さを教えてくれたのが、ともちゃんであり、身近にいる人のアドバイスであり、そして今日ご紹介したい、やました ひでこさんの『大人の断捨離手帖』でした。
この本の中にあった「選び抜いたモノ」で自分をもてなすという章の文章が、まさに私がこれまで感じてきていた
「良い食器を使うことの大切さ」
「身近な人を食卓でもてなすことの大切さ」
そして、
「自分自身をもてなすことの大切さ」
これら全てを言語化してくれていました。この一章を読んだとき、頭の中がすっきりとまとまったのです。
私が感銘を受けたその一章を、以下ほぼ全て引用します。
”
「選び抜いたモノ」で自分をもてなす
毎日使うモノだから、割れても惜しくないモノを。
普段使いだから、気軽に扱えるモノを。
そんな理由から、粗品でもらったマグカップや100円ショップで買った丈夫な食器を日常的に使っている人が少なくないようです。
(一部略)
みなさん食器を買えずににやむなく景品の食器や100円ショップの食器を使っているわけではありません。
むしろ、食器棚にはマイセンのコーヒーカップや九谷焼の器、バカラのグラスと言った高級食器が眠っているというケースのほうが多いくらいです。
お客様をお招きしたとき、あるいはお祝いやパーティなど特別なときに使おうと大事にしまっているかもしれませんが、食器は使ってこそ、その価値を発揮するもの。
タンスならぬ食器棚の肥やしにしていては、食器もかわいそうです。
しかも、高級食器をしまい込み、自分に安物をあてがうことは、無意識のうちに「セルフイメージ」を下げることにつながってしまうのです。
「高級食器を普段使いにするのはもったいない」としまい込んでおくことは、すなわち、
「自分には高級食器は似合わない」
「自分にはオマケの食器がふさわしい」と
毎日言い続けているのも同然。
自分にいい加減なモノをあてがえば、
「いい加減に扱われる自分」
というセルフイメージが刷り込まれます。
安物をあてがえば、
「安物がふさわしい自分」
というセルフイメージが染みついてしまいます。
ないものは使いようがありませんが、高級食器があるのなら、ぜひ食器棚から出して日常生活の中で積極的に使いたいもの。
お客様をおもてなしするように、自分ももてなす。
家族ももてなす。
特別な日でなくても、普段から自分と家族をもてなすのです。
私たちはモノを通じて、もてなしの気持ちを伝えることを知っています。
これは食器に限らず、すべてのモノに言えること。洋服もしかり、日用雑貨もしかり、もちろん空間そのものもしかり。
もてなされたら、誰でも嬉しく思います。もてなされたら、誰でも自分は大切にされていると感じます。
モノと空間で、自分をもてなし、ねぎらう。
それは、自分への信頼と自信を取り戻していくプロセスです。
私たちは、自分や自分の家族は「もてなす必要はない」とつい思ってしまいがちです。けれど、そんなことはけっしてありません。
自分だからこそ、もてなすのです。
「自分を大切にする」ことの重要性が説かれていますが、自分自身にどうでもいいモノを与えていては、自分を大切にすることにはなりません。
お気に入りのモノに絞り込み、厳選したものを自分に与えることが、日常生活の中で実践的に自分を大切にする行為です。
「良いモノを少しだけ」、それが大人の男と女の断捨離の心得です。
”
(やましたひでこ著『大人の断捨離手帖』2015年,学研パブリッシング,kindle版No.551-569)
・・・
いかがでしょうか?
私は個人的に、この文章中にあった「ないものは使いようがありませんが、高級食器があるのなら・・・」という部分も素敵だなと思いました。
背伸びせず、身の丈に合ったモノの中で、特にお気に入りのモノに絞り込んで、厳選したものを自分にあたえる。
その行為によって、自分への信頼や自信を取り戻すことができる、というのです。
これはモノだけに限らず、「自分自身のことを想って作ったお料理」にも言えることだと思います。
おうちレストランは、もてなす対象が自分自身でも良いのです*
今日は金曜日。
このご時世、なかなか「花金」と言って外で食事するのも気が引けるかもしれません。
そんな週末は、おひとり様でも、お二人様でも、ご家族がいる皆様も、「おうちレストラン」を通して「自分にとって大切な人(自分自身も含む)に、日ごろの感謝の気持ちや、相手が喜んでくれる時間を演出してみるのはいかがでしょうか?
それでは、今日も良い一日をお過ごしくださいませ(*^_^*)
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アミーゴの参考文献①:
やましたひでこ著『大人の断捨離手帖』
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